|
→お問い合わせはこちらへ | |||||||||||||||
何もせずにただ過ごしてしまうには惜しい夜、 −それが、あたら夜− 明けることが惜しいほどの今宵は、どんな夜でしょう。 |
酒器道楽メルマガ「あたら夜」 >>登録・解除はこちら<< |
|||||||||||||||
>あたら夜(5) >あたら夜(4) >あたら夜(3) >あたら夜(2) >あたら夜(1) | ||||||||||||||||
揺蕩う光の、そのなかに佇む素の姿。 夜と昼を重ねる日々を幾度過すのか、 未だ誰も知り得ないのです。 陽と月と星を数え、 閉ざされた石戸を開け放つ深きとき、 それを伝える谺を聴くまで。 |
||||||||||||||||
ふと、時の留まる音を感じます。 それが奔流となるのを知りながら、 今はまだ、柔和な瞳で居るのです。 そんな心持ちを見透かすかの如く、 火は闇に籠り、また闇から出でゆくのです。 悠遠なる仕舞いこそを望みて。 |
||||||||||||||||
秘めたる気を湧き立たせ、 凛々しく雄々しく、済々たる炎の胆力。 焼締めの矜持を支え得る、その芯地。 重なりゆく時の狭間に万象があること、 遥かに知りつ、只管に機を待つのです。 |
||||||||||||||||
炎群と土が相対し鬩ぎあう最中、 更なる煌きが駆け抜けます。 そこにあるのは、偶さかの輝きなのか、 それとも叡智の雀躍なのか。 誰一人とて応えることなく、 再び炎は弾けゆくのです。 |
||||||||||||||||
しばし休息の時を経て、窯は落ち着き、 器はその居姿を現します。 瞬間、静寂の波は怒涛の豪放となり、 深更の漆黒を縦横無尽に駆け抜けます。 琴線に触れる愛しさの発露、 今、その掌に宿るのです。 |
||||||||||||||||
ふと眺むるに、其処に在るが儘の花。 玲瓏なる清水に癒されるかの様に、 瑞々しく可憐なかんばせを垣間見せます。 そう、佳き朝を迎えた日こそ、 またあたら夜を待つ悦びなりと。 |
||||||||||||||||
酒器道楽メルマガ「あたら夜」 >>登録・解除はこちら<< |
||||||||||||||||
ページトップへ↑ | ||||||||||||||||
当サイト掲載の文章・写真・イラストなどの無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2003-2008 drink-style.com. All Rights Reserved. |
||||||||||||||||